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アニメ「ギルティクラウン」ストーリー解説!

ギルティクラウン
引用元:ギルティクラウン [ GUILTY CROWN ]

アニメ『ギルティクラウン』は、2011年に日本で放送された作品で、Production I.Gによって制作されました。
2029年の未来、東京を舞台にしており、様々な感情とテーマを盛り込みながら、一人の青年が国の運命を左右する力を手にする物語です。

この記事では魅力溢れる『ギルティクラウン』のストーリーを解説をしていきます。

※ネタバレが含まれているのでご注意ください。

ストーリーとあらすじ

ギルティクラウンの物語は、西暦2029年の大災害「ロスト・クリスマス」の10年後、荒廃した日本を舞台に展開。
この大災害は、未知のウイルス「アポカリプスウイルス」の蔓延によって引き起こされ、その影響により日本は無政府状態となり、アメリカ軍を中心とする超国家組織GHQの隔離統治下に置かれていました。

主人公、桜満集は天王洲第一高校の2年生で、世間やクラスメイトとの距離を保ち、平穏な日々を過ごしていました。

彼はネット上で大人気のアーティスト「EGOIST」のボーカリスト、楪いのりの熱心なファンであり、ある日、廃校舎でいのりと運命的な出会いを果たし、彼女がレジスタンス組織「葬儀社」のメンバーであることを知ります。

集はいのりや葬儀社のリーダー、恙神涯との関わりの中で、ヴォイドゲノムに触れ、「王の力」を手に入れることに。
この力でGHQを退けるものの、涯からの葬儀社への加入要請を断り、元の日常に戻ることを選択しますが、その願いは叶わず、葬儀社のメンバーとして活動することになっていくのです。

物語は、集が自分の過去の記憶を思い出し、ロスト・クリスマスの元凶が自分の姉の真名であることを知る場面へと進展していき、ウイルスに侵された涯は、真名と一緒に自分を殺すよう集に頼みます。

第二次ロスト・クリスマスが発生し、都心が封鎖されると、集は新生徒会長に就任し、徐々に迫るGHQの虐殺に対抗して学生たちを守ります。

しかし、クラスメイトの祭(はれ)を失ったことで暴君と化してしまうのでした。
最終的にはユウ、涯との因縁に決着をつけ、いのりの助けを借りて、全ての元凶である真名を打ち倒します。

世界中のアポカリプスウイルスを集めていのりと共に消えようとしますが、いのりが集の分のウイルスを引き受けたため、集は生還することに…。

以上のストーリーは、『ギルティクラウン』の魅力的で複雑な物語の一部に過ぎません。
登場人物たちの心理的な葛藤や、社会的なテーマが織り交ぜられ、楽曲も相まって、視聴者を引き込む深い物語になっています。

主要キャラクター

桜満 集(おうま しゅう)

桜満 集
引用元:Production I.G|20 追想:a diary

桜満集は、アニメ『ギルティクラウン』の主人公。
内気で友人ともあまり良い関係を築けていない高校生です。

彼はいのりに出会ったことで大きく運命が変わり、葬儀社に加わります。集は「ヴォイドゲノム」を体内に取り込むことにより、「王の力」と呼ばれる特殊な力に目覚めます。

この力は、人の心を武器とするもので、対象となる人物のトラウマやコンプレックスによって異なる形状と能力を発現します。

能力は中盤で進化し、集はヴォイドを取り出す際に相手の意識を保ちながら、自分自身のヴォイドも使えるようになります​。

集は初期は優柔不断で、葬儀社への加入を一度拒否しますが、後に加わり自信を持つようになります。
しかし、多くの試練に直面し、友人に裏切られたり、祭が死亡するなど、非常に困難な状況に遭遇します。

彼の人間関係は複雑で、中学時代からの友人である校条祭、魂館颯太、寒川谷尋、クラスの委員長である草間花音など、様々なキャラクターとの関係が物語に深みを与えています。
また、小説版ではアニメに忠実ながらも、少し頭が回る描写がされています。

集のキャラクターは、彼の成長と変化を通じて、葛藤や人間関係の複雑さを描き出しています。
これらの要素は、『ギルティクラウン』の物語をより魅力的で深いものにしているのです。

楪 いのり(ゆずりは いのり)

楪 いのり
引用元:Production I.G|01 発生:genesis

楪いのりは本作のヒロインで、神秘的な歌声を持つ謎多き歌手として描かれています。

彼女はインターネット上で人気を博すバンド「EGOIST」のボーカリストであり、その美しい外見とは裏腹に、複雑で深い内面を持つキャラクター。

物語序盤では、彼女の過去や本質については多くが語られていませんが、主人公・集との関わりを通じて徐々にその背景が明らかに。

物語が進むにつれて、彼女は単なる歌手や集の憧れの存在から、彼の運命を大きく左右する重要な人物へと変貌。

集との出会いは、彼女にとっても大きな転機となり、彼と共に成長し変化していく過程が描かれています。

いのりは、抵抗組織「葬儀社」の一員でもあり、その静かで落ち着いた外見の下には、強い意志と戦う勇気を秘めていたり、彼女の歌は、物語全体を通じて重要な役割を果たし、多くの場面で感動的な効果を生み出しています。

いのりの過去の秘密や、彼女が抱える内なる苦悩は、集との関係を深める中で少しずつ明らかにされ、彼女のキャラクターがどのように成長し変化していくかが、視聴者に深い印象を与えていくでしょう。

また、彼女の真の姿や彼女が抱える秘密が明かされることで、物語の重要な転機にも。

楪いのりは、その複雑な性格と深い感情の層を通じて、『ギルティクラウン』の物語において中心的な役割を果たしています。

恙神 涯(つつがみ がい)

恙神 涯
引用元:Production I.G|07 輪舞:temptation

恙神涯は『ギルティクラウン』における重要なキャラクターで、抵抗組織「葬儀社」のカリスマ的なリーダーです。

彼はその冷静沈着かつ果敢なリーダーシップで、多くの支持者を集める一方で、彼の過去や内面には深い謎が隠されています。

表面上は自信に満ち、常に組織のために最善を尽くす強い決断力を持つ人物として描かれていますが、その内面には苦悩と葛藤が存在しており、物語が進むにつれて、彼の背景や動機が徐々に明らかにされ、彼がなぜGHQと戦っているのか、何を守ろうとしているのかが分かっていくことに。

彼の決断と行動は、葬儀社の運命だけでなく、集や他のキャラクターたちの運命にも大きな影響を与えるのです。

彼は自身の過去を背負いながらも、自らの信念と目標のために立ち向かう強さを持ち、涯の物語は、彼の強いカリスマの裏に隠された内なる葛藤や苦悩を浮き彫りにし、視聴者に深い感銘を与えるでしょう。

彼の行動の背後にある動機や彼が直面する過酷な現実は、物語の核心的な要素であり、クライマックスに向けて緊張感を高めていきます。

恙神涯は、複雑な背景を持ち、物語を通じて成長し変化するキャラクターであり、『ギルティクラウン』の中で重要な役割を果たしています。

彼の追い求めるもの、そして彼が誰と戦っているのかが、物語の高まりと解決へ。

物語の核心: “力”とは何か

王の力
引用元:ギルティクラウン [ GUILTY CROWN ]

『ギルティクラウン』における物語の核心は、「力」と「責任」に関する問いでしょう。

特に、主人公桜満集が得る「王の力」という、他者の心を具現化させる武器と化す能力は、このテーマを象徴しています。

この力は、集に人間の内面を物理的な形で引き出すという非凡な能力を与えますが、同時に彼に重大な道徳的問題をもたらしています。

集がこの力を使うことにより、彼は「正義」とは何か、何が犠牲になるのか、そして道徳がどのような形で存在するのかという重要な問いに直面することに。

彼の選択は、ただ彼自身の運命だけでなく、周囲の人々の運命にも大きく影響を与え、彼は、この力を通じて他人の弱点や秘密を知ることができ、それをどのように扱うかは彼の判断と責任感に委ねられています。

集はこの力を使うことで、自分自身と他者に対する理解を深めると同時に、自分の行動の結果がもたらす影響についても学んでいくことに。

彼の物語は、力と責任が絡み合う複雑な道徳的ジレンマを探る物語であり、彼は様々な困難を乗り越えながら成長。このプロセスは、視聴者に対しても、力と責任の本質について考えさせる機会を与えてくれるでしょう。

最終的に、集はこの力をどのように使うかという選択を通じて、自分自身の価値観と倫理観を確立し、彼の決断は、個人的なものから、より大きな社会的、哲学的な意味合いを持つものへと発展していきます。

『ギルティクラウン』は、このような集の成長の物語を通じて、力と責任のテーマを深く掘り下げているのです。

『ギルティクラウン』タイトルに込められた意味

「罪」と「王冠」の象徴

「ギルティ」は「罪」を、「クラウン」は「王冠」を意味します。
この作品では、主人公が突如として大きな力を手に入れ、その力を使うことで「罪」を犯していく過程が描かれているのです。
王冠は権力や責任の象徴であり、主人公がその重圧と向き合う過程を示しているとも考えられます。

倫理的ジレンマと選択

主人公は、与えられた力を使うことで他人に影響を与え、時には害を及ぼすことになります。
この「罪」との戦い、そしてどのようにその力を使うかという選択が、タイトルに反映されていると言えます。

これらはいずれも解釈の一例であり、作品を観た人それぞれが異なる意味を見出すことができるでしょう。

終わりに

この物語は、損失と再生、愛と犠牲、そして希望と絶望の間の葛藤を通して、視聴者に深い感動を与えてくれる作品です。
さらにそれを劇中歌が盛り上げてくれます。

気になっている方や、この記事を読んでくださった方に是非一度見ていただきたい作品です!